嘘をついても無駄だと思った私はこう答えた。
「ちょっと家の外に出てみたくなって。」

するとお姉様は驚いたような顔をした。
しかしそれもわずかの間。すぐにいつもの落ち着いた顔でこう言った。
「だーめ。ほら、今日は私も家にいるし遊び相手がいないと寂しいわ。」

そういえば、お姉様はここのところ留守にしがちだった。
そのお姉様が遊んでくれると言っている。
家の外に出たい気持ちがなくなったわけではない。
しかし、今日一日くらいお姉様と遊ぶのも悪くないと思う。
別に外へ行くのは明日でもいいだろう。
そう思った私はこう答えた。

「うんっ! わかった!」



Ending No.3   ─正直者の死─
レミリア「正直者で売るなら最初から。 途中で変えても周りのイメージは変わらないわ。」

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